交通事故に強い弁護士の探し方について

交通事故被害者の皆様方に後悔しない弁護士の探し方を教える記事は少ないものです。

 どの弁護士も、依頼者の皆様方に、「この弁護士を選んで本当に良かった。」と思ってもらうために、日々の弁護士活動を進めていますので、「この弁護士を選んで後悔した。」と聞くのは、とても悲しいことです。

 しかし、現実的にはそのような思いをされている交通事故被害者の皆様方もいると思いますので、当事務所が考える、「後悔しない交通事故に強い弁護士の探し方」を述べてみたいと思います。

 交通事故は、どの弁護士も取り扱う業務の1つではありますが、どの交通事故にもそれぞれの問題点があり、研究熱心な、かつ、経験を有した弁護士でないと皆様方の期待に沿えない場合があります。

 まず、弁護士に依頼する場合、その弁護士が、交通事故の態様やあなたの被害の実態を、あなたからよく聞き出す弁護士であるかを観察しなければなりません。

 交通事故の態様を十分に確認することは、被害者の皆様方の過失の有無を考えるにあたって重要ですし、これを十分にしないと、単に東京地裁民事交通訴訟研究会編集の、判例タイムズ38「民事交通訴訟における過失相殺率の認定基準」のあてはめだけに終わって、被害者に不満足感を与える原因になります。

 又、被害の実態をよく聞き出すことは、適切な治療や、正当な損害賠償額を算出するにあたって重要な要素です。

 その際、弁護士があなたの被っている痛み等の被害に寄り添ってくれる、「被害者側弁護士」かどうかも、依頼者側から十分に観察しなければなりません。

 「被害者側弁護士」は、病理にも精通しており、それなりの医学的知識もありますので、時には厳しいことを言うかもわかりませんが、あなたの訴える痛み等について理解してくれ、それに沿った主張や立証をするはずです。

 「むち打ち症」のような場合、あなたの訴える痛みやしびれは外から見えませんので、これらの訴えを理解してくれないと、その弁護士には信頼がおけないものと思われます。

 交通事故被害の実態を知っているのは、交通事故被害者自身です。

 現在の民事交通訴訟の状況は、有利だとは言えません。

 保険会社の業界も、日本経済の先行き不透明な中で、自社に集めた莫大な保険料を外部に損害賠償金として吐き出してしまうことを抑制しています。

 その結果、後遺障害の設定を行っている各地の損害保険算出機構自賠責損害調査事務所の後遺障害認定実務も、被害者に厳しく運用されていると言っても過言ではないと思われます。

 裁判所も、こうした傾向に影響されているのではないかという実感を当事務所は有しています。

 この判断はさておき、まず交通事故被害者は自分の依頼する弁護士に被害の実態をよく理解してもらい、最終的に裁判官に適正な損害賠償額を認定してもらわなくてはなりません。

 今,ウェブサイトには、「交通事故に強い」という法律事務所の宣伝文がありますが,「交通事故に強い。」というのは、少なくとも、被害の実態を知り、それをカルテ、XPやMRI、CTの画像から整合する部分から抽出し、十分な主張、立証をし、裁判官を説得することのできる弁護士のことです。

 医師の作成したカルテの中には、交通事故被害者の訴えたことの記載のないもの、記載してあっても不十分なもの、なかには、交通事故被害者に悪意のある記載があることもあります。

 こうしたカルテでは、まず裁判官を説得することはできませんが、被害者側弁護士は、これにめげず、交通事故の医学的知識に精通した医師に医学意見書の作成を依頼することになります。

 不利な状況の中でも、こうした努力のできる、交通事故被害者のために被害回復を図る強靭な精神力を有している弁護士が、交通事故被害者が共感できる、「交通事故に強い」弁護士であると思います。

 このような弁護士は、あなたの周りに必ずいますので、納得いくまであなたの波長に合った弁護士を探すべきです。

 その上で、弁護士に依頼しないと、後悔することもあります。

 当事務所は、依頼者に後悔されない事務所を目指していますので、お気軽にご連絡をいただけると有難く存じます。

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