第１４級９号の後遺障害で、３５５万円を取得し、訴訟上の和解をした事例

（2014年12月3日解決)

依頼者Ａ（満４４歳主婦）は、Ｔ字交差点を右折しようと対向車の通過を待つため、車を停止させていたところ、加害車両に追突され、頚椎捻挫、腰椎捻挫などの傷害を負いました。
自賠責調査事務所は、首から肩にかけて痛みとしびれ、頭痛、左手のしびれ等の症状について「局部に神経症状を残すもの」として、第１４級９号に該当すると判断しました。
過失割合については、「１０：０」で争いはありません。
加害者の加入している自動車任意保険会社は、平成２６年５月２日、下記「賠償額の提示」をしましたが、Ａはこれを不服として、同年６月４日、下記「裁判上の請求」を提訴しました。同年１１月６日、裁判所から下記「和解案の提示」があり、和解しました。
損害保険会社からの「賠償額の提示」につき、Ａは、主に休業損害（主婦の家事労働）につき、納得できず、事故日から症状固定時までに家事労働状況につき、詳しい「陳述書」を提出しました。

 

	賠償額の提示	裁判上の請求	和解案の提示
治療費関係費	1,203,060	1,227,020	1,203,060
通院交通費	21,240	28,410	18,000
文書料等		16,090	16,090
休業損害	245,100	2,144,839	870,278
傷害慰謝料	745,000	1,190,000	1,190,000
逸失利益	750,000	1,369,520	767,880
後遺障害慰謝料		1,100,000	1,100,000
弁護士費用		700,000
既払金	－1,953,060	－1,953,060	－1,953,060
調整金		337,752
支払額	1,011,340	5,822,819	3,550,000